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アトピー性皮膚炎追及#6ステロイド剤とは?

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6 ステロイド剤とは?

合成化学物質がホルモンの働きを乱したり、DNAに影響を及ぼすことが分かったところで、そもそもステロイド剤とはどんな物質なのかを理解しておかないと話にならないと思った。

●医療用のステロイドの多くは私たちの体内で作られている副腎皮質ホルモンのコルチゾールを元に造られた薬です。コルチゾールは抗炎症作用、免疫抑制作用、血管収縮作用など多様な作用をもち生体維持に欠かせないホルモンです。 

●良く効く薬ですが、内服薬や注射剤によって必要以上に体内に存在すると、副作用があります。命に係わる病気等の時に使用しますが、副作用も覚悟しなければいけません。副作用には、感染症、糖尿病、高血圧、脂質異常症、消化性潰瘍、骨粗鬆症、無菌性骨壊死、不眠・いらいら、肥満・ムーンフェイス・食欲増進、皮膚の変化、白内障・緑内障、成長抑制(子どもの場合)、離脱症候群など全身症状があります。

●図書の紹介の所でも書きましたが、外用剤では、ほとんど血液中には入りませんし、ほとんど副作用はありません。内服薬と外用剤では全く違うのです。

さて、元に戻りましょう。

●ステロイドホルモンは結合する受容体により、副腎皮質ホルモンとして、さきほど述べた糖質コルチコイド(グルココルチコイド)系のコルチゾール、そして、鉱質コルチコイド(ミネラルコルチコイド)系のアルドステロン男性ホルモンであるアンドロゲンの3つがあります。また、性ホルモンとしては、エストロゲン(女性ホルモン)、黄体ホルモン等があります。

(アンドロゲンは主に精巣で作られます。副腎皮質で作られるものは副腎アンドロゲンと呼んで区別することがあります。)
コルチコイドとは副腎皮質にて合成・分泌されるステロイド様物質の総称。)

●環境ホルモン(内分泌撹乱化学物質)は、ステロイドホルモンの受容体と結合し転写を阻害、または不適切なときに促進し生体に悪影響を及ぼすことが多いことはもう常識になっている。私が調べ始めてからここ数年で多くの研究者が事実として認識しているようだ。偽物が受容体をだまして、あれこれと悪さをするメカニズムについては、こちら。 今私が最も恐れていることー環境ホルモンー3内分泌かく乱物質とは何?参考リンク先
●私は医学も化学も分かりませんが、ステロイドは、抗炎症作用、免疫抑制作用を発揮している。薬として作られたステロイドは体内で作られるホルモンよりもその作用は強くなっているようだ。ホルモンはごくごく微量で大きな作用をもたらすとともに体の各機能の調節(強くなりすぎず弱くなりすぎず)を行い、絶妙なバランスのもとで体の各々の働きが円滑に行われるよう促している。ステロイド外用剤は、異常をきたしている皮膚のバランスを正常な状態に保つことで症状を劇的に和らげていると言える。

どういうこと?
●ホルモンバランスを崩しているから皮膚が異常な状態になっていると考えると、このステロイド外用剤が皮膚のホルモンバランスを保つ役割を発揮するから症状がさっと和らいでいくことが理解できるように思う。
ホルモンは、男と女の特徴を形作る発達と成長・生殖を支配している。環境に順応して進化していく過程でもホルモンは大きくかかわっている。そして、そのために体の隅々にまでその作用を働かせ、体の各器官を調節していると考えられるからだ。余談だが、何故、受容体があって、ホルモンがその受容体と結合しなければ、その作用を発揮できないようになっているのか?それだけ重要な作用をするから一種のセキュリティなのだろうか?

●ともかく、この安定に導いている状態を確固たるものにするためには、外用剤を中断することなくある程度塗り続けることが必要なのが分かってくる。また、症状にあわせて外用剤の種類(症状にあわせて強弱により多くの種類がある。)を適正に変えていくことも重要だと分かってきた。何度も言いますが、ホルモンはごく微量で大きな作用をもたらすので、適正に使用することが大切です。
そして、これは皮膚科の医師が十分に患者に説明しなければいけない。塗ったり塗らなかったりしてはいけないこと。「治った!」と自分で判断しないこと。医師はその判断を触診で確認することが必要であることも分かってきた。こういう作業をしない医師からはさっさと去ることが必要だ。忙しいのはまことに結構だが、説明すべき重要な事柄を省くことにより、患者が適当な塗り方をして、あるいは使用を中断し、症状が重篤化したとしたら、適正な診療と言えないのではないか?

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