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アトピー性皮膚炎追及#3図書の内容

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3 図書の内容

簡単に私が読んだ図書の内容を紹介したいと思います。前回紹介した図書は含まれていません。アルファベットAからHまでの図書の内容を説明します。説明の中で出てくるアルファベットは、図書名の前につけているものです。
どれもいいけど、A・B・E・F・G・Hの本はお勧めします。漢方治療の先生が書いているのは、B・E・Fの江部先生。しかし、この先生も竹原先生と同じく、重症患者にはステロイドで症状を和らげるのが先決で漢方治療はそのあとだとしている。竹原先生は多くの本を出しておられます。今回紹介していない図書もあります。

前回紹介した図書はこちらです。
「アトピー治療革命 藤澤皮膚科院長 藤澤重樹著 永岡書店」
「間違いだらけのアトピー治療 竹原和彦著 新潮新書」






 

ーAからHまでの図書ー

A 決定版 専門医がやさしく語る
アトピー性皮膚炎
日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎治療問題委員会編

監修 金沢大学教授 竹原和彦
東京女子医科大学教授 川島 眞
和歌山県立医科大学教授 古川福実
暮らしの手帳社



B あなたにあったアトピー治療
アトピー・ネットワーク・リボーン
高雄病院理事長 江部康二
平馬医院副院長 平馬直樹
NECクリエイティブ

画像がありませんが、クリックして詳細が分かります。


C アトピービジネス
金沢大学教授 竹原和彦
文春新書



D アトピー性皮膚炎
正しい治療がわかる本
九州大学大学院皮膚科学教授 古江増隆



E・F ドクター江部のアトピー学校
2冊   1 心と体編
2 スキンケアと食生活編
高雄病院理事長 江部康二
東洋経済新報社






G アトピー知って!(Q&A)
アトピー性皮膚炎の真実
金沢大学教授 竹原和彦
芳賀書店

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H こうして治すアトピー
金沢大学医学部皮膚科教授 竹原和彦
岩波アクティブ新書


1) 脱ステロイド療法が行われた背景とステロイド拒否の患者さんとの話
F182P~193P脱ステロイドを提唱する医師が現れ、マスコミで取り上げられ、民間療法が入り込んできた。そしてステロイドを悪者にした。F204P~211Pステロイド拒否の患者さんと接したときの話が書かれています。

2) ステロイドの正しい知識
A56P~75Pじっくりと読んでいただきたい。正しい理解が得られるはずです。
B115P130Pステロイド剤は蓄積しない。若い人で5~6日で皮膚から消える。民間療法が体内に蓄積すると言っているがあり得ない。
F108P~211P非常に分かりやすく詳しく説明されている。使うべき時は使うという方針。正しく理解し正しく使えば、非常に有効な薬で、内服剤を治療に使うことはないとしている。
D82P~83P
E155P一番強いステロイド剤を大量に(1日10g以上月の300g以上)数か月塗り続けると副腎皮質が委縮するが、こんな非常識な使い方をすることはない。
アトピー治療ではステロイド剤は外用剤であることを間違えないで理解しておくことが大切。内服剤とは全く違います。
一番強いステロイド剤を使うほど重症な患者でも、すぐに徐々に弱いランクに下げていきます。

3) 副作用は?
A69P~71P副作用は塗った皮膚の局所に起きる。・・・毛が増える、皮膚が赤くなる、皮膚が委縮して薄くなる、毛細血管が拡張する。しかし、強いランクのものを長期間使った場合です。
内服薬は全身性の副作用を伴うので使うことはほとんどあり得ない。
B101P~110P C28P~34P D136P~143P
以上、全てAの図書と同じ内容です。

4) リバウンドとは何?
A72P B110P~113P D86P~88P
F162P~172P「症状がステロイド剤の投与によりコントロールされていたのに、突然投与を中止あるいは減量したために、もとの症状が急激に悪化して出ること」だという。具体的な患者の症例をもとに説明してくれているので、理解できると思います。

5) 合併症ーアトピー性白内障とステロイド白内障
白内障については心配な病気ですが、F175P~181Pに詳しく説明されています。ステロイド白内障は内服剤を1年以上で服用量が多い場合に見られるそうです。外用剤についてはあり得ないようです。アトピー性白内障は重症な状態を放置していた場合に合併症として発症するようです。(発症した場合は眼科では治療できないので、信頼できる皮膚科の先生に一刻も早く重篤な状態を緩和してもらうことが先決です。)
A117P~143P B122P~125P D141P~143P E184P~202P

6) ストレスが関係している
A132P~143P B49P~52P D46P~47P E94P~95P F56P~70P
Fの図書から・・・西洋医学でも第二次大戦をきっかけに、ストレスがいろいろな病気を引き起こすことが知られてきました。・・・皮膚科のお医者さんはもちろん、心療内科お医者さんでさえあまり関心を持っていない人がほとんどでした。私自身1988年に高雄病院に心理療法を導入した当初は彼らと同じような認識でした。ところが・・・経験を積むにしたがって最初は半信半疑だった「ストレスとアトピーの関係」は、徐々に確信へと変わっていきました。

7) 胃腸が弱い人が多い
B210Pアトピーの人は胃腸が弱い人が多いのですが、これは皮膚科の領域でも皮膚の状態と腸の粘膜の相関関係が認められてきています。
F39P~40P腸粘膜は「内側の皮膚」で、皮膚と同じく外部との境界であり・・・腸粘膜バリアがきれいになれば皮膚バリヤもよくなる。
胃腸との関係はすべての先生が指摘している。

8) 食生活
B159P~195P
E8P~49P
F72P~73P 56P~59P
戦後の急激な食生活の変化等を指摘している。

9) スキンケア
A106P~115P
B142P~158P
D30P~35P 113P~120P
F92P~107P

10) その他
Hの図書は書き方が他の図書と少し違うので、ここで紹介します。目次を見ていただきたい。1「アトピー性皮膚炎を正しく理解する」2「アトピー性皮膚炎医療はなぜ混乱したのか」3「アトピービシネスの実態」4「治療ガイドラインと不適切治療調査」5「患者相談の実例から」6「アトピービジネス裁判」7「上手な主治医の見つけ方とアトピー性皮膚炎とのつきあい方」
この本を読めば、アトピー性皮膚炎とそれを取り巻く実態が明確に見えてきます。つまり全体像が見えます。何と!上手な主治医の見つけ方まで教えてくれています。

11) まとめ
すべての図書で、上記1から9までの項目で共通の見解が見られています。食生活や日常生活上の注意点などもあります。Aはしっかりとしたバランスの良い図書だと思います。Gの図書はQ&A形式で聞きたいことがすぐ分かるようになっています。E・Fも詳しくわかりやすく具体的な症例をもとに説明してくれています。普通の社会生活もままならないような症状の方は、すぐに症状を和らげる対症療法が急務だと思います。それと同時に、これまでの生活習慣の悪い所を直して、体の中からも治していくことが大切だと感じました。

そして、大事なのは医者です。患者の患部を触診する医者。薬の説明を詳しくする医者。薬の塗り方を説明する医者。そうでない医者だったらすぐに他の医者を探すこと。我々がしがちな、薬を使用したり使用を止めたり、勝手に判断して使用してはいけないことを説明してくれる医者でないと信用できない。そんな医者を探さないといけないこと自体、頭に来ますが、しかし、これらの本を読んで、重症状態を放置する方が危険だと、私は考えるに至りました。

注意:最近は新しい薬が開発されているようです。新しいことも分かっているようですが、基本は変わっていないと思います。


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