青空とともに生きる

雑草と呼ばれる植物の生き方

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NHKのEテレで「なぜ植物はスキマに生きるのか」という番組があった。おもしろかったので内容をまとめてみた。

    
街を歩いていると、いろんな雑草が地面のコンクリや石畳のちょっとしたスキマ、歩道と壁との接点にあるスキマ、歩道や壁のひび割れしたスキマなどに雑草が生えている。もちろん雑草は人間が勝手につけた呼び方です。雑草は、そんな呼ばれ方をしてほしくないはずです。必死で生存競争の中を生き抜いているのです。
少し歩くだけでも、ツメクサ、タネツケバナ、オランダミミナグサ、オオアレチノギク、ホトケノザ、カラスノエンドウ、スズメノエンドウ、カタバミ、ペンペングサ(ナズナ)など、多くの種類が、それぞれのスキマに陣取っている。ここが自分の縄張りだ!他のやつらは入れないぞ!と言っているようです。
こんなスキマで成長するとは、生命力が強い!とこれまで思ってきましたが、この番組では、こう説明しています。
〇 スキマで光を独り占めできる。
他の植物の影になり、太陽の光を遮断される心配がなく、光合成を行うことができる。
〇 コンクリートの下は土が乾きにくい。
雨が降ると、水が豊富にたまる。
〇 無駄な争いはしない。
他の植物と無駄に争うことなく、平和に暮らせる。そして、ゆっくりと力強くスキマを押し広げながら成長できる。
なるほど!!!なんと素晴らしい!!!理解できました!!!

「スキマ」は、生物学上の言葉で「ニッチ(niche)」という。意味は、「ある生物の生態系に占める場所」のことだそうだ。「ニッチ産業」や「ニッチ戦略」というのは、植物界のこのニッチという言葉に由来しているそうだ。ビジネス界も無駄な争いは避ける戦略があるんですね。

2 自由研究で「オオバコ」の生態を調べ、全国の大会で最優秀賞を取ったすごい小学生が紹介された。どんなことを研究したのか?
〇 舗装されていない道で、オオバコは、わざわざ人に踏まれる道の真ん中で成長していることに気づいた。他の植物は、人に踏まれるリスクを避けるが、このオオバコは、敵のいない道の真ん中をあえて選び、生き延びている。オオバコの葉の中の繊維には弾力があり、踏まれても折れてちぎれることがないのだ。環境に適応する遺伝子の突然変異だろう。オオバコにとっては、道の真ん中こそが、スキマなのだ。
〇 オオバコの種は、粘りがある物質に覆われ、人や動物の足の裏にくっついて1Km先まで運ばれていくことを発見した。親子の争いになるから、親株の近くで増えすぎないように、親株から離れて繁殖するためのようだ。

この生態の変化は、有名な神社仏閣でも見られるようだ。つまり、手入れが行き届いている神社仏閣は、抜かれてしまうから、目立たないようにサイズが小さく変化しているそうだ。草取りされても、鹿に食べられても、小さくなることで生き抜く環境適応を見事に行い、スキマにしてしまっているのだ!!!

3 雑草にはすべて名前がある。

オオバコは、大きな葉が特徴だから「大葉子」。ツメクサは、葉が鳥のツメににているから「爪草」。ヘクソカズラは臭いので「屁糞葛」。この名前の由来を調べると、これまた面白い。昔の人は草花とともに生活し、薬として利用したりもした。草として、ひとくくりするのではなく、一つひとつに名前をつけているのも興味深い。

少し見てみましょう。
タネツケバナ(苗代に種籾をまくころ花が開く。種付花。)、オランダミミナグサ(ヨーロッパ原産。卵型で毛の多い葉がネズミの耳に似ている。若い苗が食用になる。耳菜草。)、オオアレチノギク(荒地に群生する高さ1mになる
キク科の植物。大荒地野菊。)、ホトケノザ(葉の形が仏座に似ている。仏の座。)、カラスノエンドウ・スズメノエンドウ(ヤハズエンドウのこと。小葉の先が矢筈ヤハズ状にくぼみ、豆が実る。サイズが大きいのがカラスノエンドウ、小さいのがスズメノエンドウ。)、カタバミ(蓚酸を含み酸味がある。酢漿草。)、ペンペングサ(ナズナ・薺)(実の形が三味線のばちに似てる。)

 

 

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